ブログ布留川のほとりから

サファヴィー朝陶器とインカ・ケロ

2020年12月09日 (水)

創立90周年特別展「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界―」第1会場から第2会場へ移る際、順路は女子トイレの方に曲がります。この通路とも言えるところにも様々な資料が展示されています。しかもこんな端に追いやるにはもった…



「絹絵伏羲女媧図」の修復完了と初展示

2020年12月04日 (金)

天理参考館が所蔵する「絹絵伏羲女媧図」(右写真)は、大谷探検隊(第三次探検隊)がトルファン(カラホージャ)滞在中の1912 年にアスターナ古墓群から収集した10 点の伏羲女媧図の内の1 点であると考えられる貴重な資料で、…



唐時代の鏡と西方の影響

2020年12月01日 (火)

写真の鏡は、唐時代(8世紀)に作られたもので、八弁の花のような形状をした美しい鏡です。創立90周年特別展「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界―」で展示している天理参考館の所蔵する優品の一つです。このような周縁が八つ…



南蛮屏風とその魅力

2020年11月26日 (木)

創立90周年特別展「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界―」では、天理図書館が所蔵する「南蛮屏風」を展示しています。江戸時代初め頃に制作されたと考えられる魅力的な屏風絵で、今回の特別展の目玉展示の一つとなっています。…



プトレマイオス地理学と世界認識

2020年11月25日 (水)

プトレマイオスはローマ時代にエジプトのアレクサンドリアにいた人物です。天文学者、数学者、地理学者でいわば天才の博物学者です。彼は地球が球体であることをすでに認識していて、しかも地球を平面に描写する図法まで考え出していまし…



東方見聞録とその影響

2020年11月20日 (金)

ヴェネツィアのマルコ・ポーロは父親らに連れられ東方に旅し、17年間ほど元王朝の皇帝フビライに仕えます。東洋から帰国したマルコはジェノヴァとの戦争に身を投じ、捕虜となります。そこで同じく捕虜であった物語作家ルスティケッロと…



マジョリカ陶器とその使い方

2020年11月19日 (木)

ルネサンスのやきものを代表するのが、イタリアで作られたマジョリカ陶器です。実はこれはイスラーム陶器の技術を継承し、その影響を強く受けて発展したものです。イスラームから多くを学んだルネサンスを物語っていると言えましょう。そ…



モンゴル帝国の駅伝制「ジャムチ」

2020年11月12日 (木)

中国やオリエントをはじめとする広域を支配した諸王朝では、中央集権国家が広大な版図を効率よく統治する手段として駅伝制(えきでんせい)と呼ばれる交通・通信の仕組みが利用されてきました。駅伝制とは、一定の距離ごとに駅(站)と呼…



シルクロードと中国の玉文化

2020年11月05日 (木)

中国の甘粛省敦煌(とんこう)市の近傍に、玉門関(ぎょくもんかん)という関所遺跡が遺されています。玉門関は万里の長城の西端に位置する重要な関所で、シルクロードの防衛上の要所として前漢の武帝の時代に建設されました。その後も中…



ワークショップ再開しました!

2020年10月28日 (水)

ワークショップ「バリガムラン体験講座」および「クラシックギター講座 “ギターで世界の音楽を奏でよう!”」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、3月から開催をストップしておりました。   それまでバリガムラ…



ページの先頭へ