第163回展「諸国名所絵図めぐり―一枚刷りにみる、ふるさとの風景―」

今回は天理参考館が所蔵する日本各地の名所・寺社案内用の刷物(すりもの)を、列島を北から南に巡覧するかたちで約20年振りにご紹介します。展示品の多くは江戸後期から明治期にかけての一枚刷(いちまいずり:一枚ものの印刷物・リー…
第162回展「華麗なるササン王朝 ―正倉院宝物の源流―」

3世紀に興り約400年もの間、今のイランとイラクの大部分を支配していた帝国がササン朝ペルシアです。周辺文化を取り入れながらイランの伝統文化を国際的なものに高めて行きました。製作された文物はシルクロードをわたり、所々で多大…
第161回展「漱石-生誕150年を記念して-」
◆会期:2017(平成29)年5月14日(日)~6月11日(日) ◆開館時間:午前9時30分~午後5時30分 ◆入館料:無料 ◆会場:東京天理ビル9階 天理ギャラリー ◆講演会「漱石先生の快楽と苦痛」 日時:2017(…
第160回展「いのりのかたち―キリスト教と民間信仰―」

世界は今日も祈りで満ちあふれています。戦争のない平和な社会、健康で安定した暮らし、円満な家族関係、…。言葉や民族が違っても、より良い明日を願っているのは皆同じです。しかし、祈るときの様式や作法は千差万別といっていいほど多…
第159回展「古代東アジア馬ものがたり」

意外に思われるかもしれませんが、馬は、もともと日本列島には生息していませんでした。日本の乗馬の風習は、今から約1500年前の古墳時代に、朝鮮半島から馬と馬具がもたらされたことに始まります。その頃の馬と馬具は権力者しか所有…
第158回展「俳人蕪村-生誕300年を記念して-」
◆会期:2016(平成28)年5月15日(日)~6月12日(日)◆開館時間:午前9時30分~午後5時30分◆入館料:無料◆会場:東京天理ビル9階 天理ギャラリー ◆講演会「新出資料に見る蕪村俳諧の世界」 日時:2015…
第157回展「鉄道絵葉書の世界」

現代ではインターネットが普及し、電子メールや各種コミュニケーションツールの発達により、早く便利な情報のやりとりが可能となりましたが、手紙や葉書にはそれらには代えられない質感があります。そして美しい風景やモノを印刷した絵葉…
第156回展「青銅のまつり ―光と音の幻想―」

紀元前三千年頃、メソポタミアや中国で青銅器の生産が始まり、本格的な金属器の時代が到来します。中国の青銅器文化は東アジア一帯に広がり、わが国に青銅器が伝わるのは、弥生時代の中期初頭、今からおよそ二千四百年前のことです。日本…
第155回展「手紙 ―筆先にこめた想い」
◆会期:2015(平成27)年5月17日(日)~6月14日(日)◆開館時間:午前9時30分~午後5時30分◆入館料:無料◆会場:東京天理ビル9階 天理ギャラリー ◆講演会「谷崎潤一郎の松子宛書簡について」 日時:201…
第154回展「台湾庶民の版画・祈福解厄 ―幸せを願い、邪悪を祓う―」

幸せを願う人々の気持ちは昔も今も変わりません。台湾では、幸福を祈願し厄を祓う伝統儀礼が脈々と受け継がれています。祈りの後に焼く「紙銭(しせん)」(紙に印刷したり、ナイフで切込を入れたもの)は日常的に使われます。寺廟の側に…