特別展・企画展

スポット展示 「五月人形飾り」


 今年も武者飾りを展示いたします。大将の人形を中心に家来が脇に控え、白馬が従い、菖蒲や粽が彩りを添えます。さらに関西の飾り方の特徴として虎の人形がここに加わります。張子製が多いなかで、こちらは毛植えの人形です。本体に絹糸を植え付けていくという細かい作業が必要で、昭和初期まで京都で生産されていましたが、現在では作られていません。八幡さまのお使いである鳩も毛植え人形です。兜をかぶらない雅な大将に、馬や虎ばかりか鳩ものどかに従い、いかにも柔らかい関西風を示す飾りになっています。唯一牙をむいて気を吐く虎を、寅年の今年ご覧ください。

◆会期:2010(平成22)年4月21日(水)~5月17日(月)
◆会場:2階展示室 むかしの道具エリア 日本民家ステージ内

 

大正11年(1922) 京都 大将:全高42.0cm

大正11年(1922) 京都 大将:全高42.0cm

 

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