ブログ布留川のほとりから

古代オリエント博物館「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界―」展

2022年06月29日 (水)

1492年、コロンブスはサンタ・マリア号で黄金の国ジパングを目指して出航しました。マルコ・ポーロの『東方見聞録』がコロンブスの必携書であったことは有名です。コロンブスは『東方見聞録』の重要な箇所をチェックして傍注を書き添えています。中国の記述のある所には「金、銀、貴金属」、日本には「多量の金」「赤真珠」、島々には「無限の香料、このうえなく白い胡椒」などと記しています。コロンブスの目的は明らかで、この航海が大航海時代の始まりを象徴する出来事だと言えます。

 

貴重な資料や実物を通して大航海時代のわくわく感が伝わってくる特別展「大航海時代へ―マルコ・ポーロが開いた世界―」が東京・池袋の古代オリエント博物館で7月16日(土)より開催されます。2020年秋に天理参考館にて開催された特別展の巡回展となります。

 

世界で1点しかない地球儀や、世界で数点しかない成吉思皇帝聖旨牌子(チンギス・ハン パイザ)、 コメリン『オランダ東インド会社の起源と発展』、『天正遣欧少年使節記』、本能寺の変を記録する唯一の第一次史料『本城惣右衞門覚書』など、貴重な資料が数多く展示されます。この機会にぜひご覧ください。

考古美術室 T 

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