ブログ布留川のほとりから

今年の2月は連日お寿司デー

2021年02月03日 (水)

令和3年如月(きさらぎ)の「立春」が124年ぶりに2月3日となることは前回ご紹介しました。
「立春」前日の「節分」2日には恵方巻きを味わう人も多いでしょう。この風習は江戸時代に大坂の花街で始まったとも伝えられています。一本丸ごと食べることで幸せを一気に手に入れる。切ったり、途中で食べるのを休むと運気を切る、逃すと考えられていたようです。

 

さて、今年は「初午(はつうま)」が「立春」と重なります。「初午」は如月最初の午の日です。全国各地の稲荷社で豊作、商売繁盛、家内安全を祈ります。稲荷の神のお使いはキツネ。キツネの好物は油揚げです。「初午」には油揚げや、稲荷の神のご加護で収穫できる米(酢飯)をその油揚げに詰めた“いなり寿司”を供えます。そこから、関西では稲荷神もお寿司も親しみを込めて“おいなりさん”と呼びます。

 

今年は「節分」に恵方巻き、「立春」「初午」においなりさんと、連日お寿司を食して厄除けと家内安全を祈願するのもいいですね。

 

火防(ひぶせ)の布袋 京都(館蔵品)
全国の稲荷社の総本社である伏見稲荷大社のお膝元、伏見人形には「火防の布袋」がある。関西ではこれを初午に買い求めて荒神棚に置く風習がある。

日本民俗室 H 

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