ブログ布留川のほとりから

記念講演会「正倉院宝物に見られるササン朝文化」

2018年10月17日 (水)

鍍金聖樹文銀八曲長杯

先日開催いたしました谷一尚先生によります記念講演会には、大勢の方にご受講いただきまして誠にありがとうございました。
先生の興味深い話で楽しい時間はあっという間に過ぎました。

 

次回は11月3日(土・祝)に、米田雄介先生によります記念講演会「正倉院宝物に見られるササン朝文化」を開催いたします。
米田先生は宮内庁正倉院事務所長をなされていた方で、宝物1点1点のことはもちろん、東西交流にもたいへん詳しい先生です。正倉院宝物になぜササン朝文化の影響が大きいのか、具体例を通してお話しして頂きます。

 

先生は大著『正倉院宝物と東大寺献物帳』(吉川弘文館)の序文で「献物帳に記載されているが、・・・すでに現存しないものについては、・・・献物帳に記載されている限りの情報と、現在見ることのできる類品との比較することによって、・・・考えてみることができるのでないか」と述べておられます。とかく現存する宝物ばかりを気にしていた私はそれに啓発された次第です。
先生の研究成果も一部ご紹介して頂けるのではないかと期待しています。
当日は午後1時30分より開講いたします。お聞き逃しのございませんように、ぜひ天理参考館へお越し下さい。

 

【第83回企画展ブログ3】

考古美術室 T 

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