ブログ布留川のほとりから

来日150周年

2015年04月03日 (金)

咸臨丸模型42才でシュリーマンは商売をたたんでいます。「とうとう生涯の夢を実現する時機が来た」と自伝で述べています。まずは見聞を広げるために、1864年から2年かけて、世界旅行に出かけました。あまり知られてませんが、1865年に幕末の日本に来ているのです。前年の1864年に蛤御門の変が起こっており、翌年1866年には薩長同盟が締結されます。大変な時期によく来たものです。来日してから今年で150年となります。

インドから海路香港、上海、北京、そして横浜・江戸を訪れています。日本からは小さなイギリス船でアメリカに渡っています。アメリカまでに約50日間かかり、その間に最初の著書である旅行記『清国と日本』を書き上げました。翻訳され文庫本に出ています。面白いので、良かったら読んでみてください。日本での滞在は短かったですが、シュリーマンの目は常に客観的で観察は鋭いものでした。

攘夷の機運が高まっていた幕末に、外国人が一人歩くことはとても危険でしたので、幕府はたくさんの役人をシュリーマンの警備にあてていました。シュリーマンは彼らのことをこのように記しています。「彼らに対する最大の侮辱は、たとえ感謝の気持ちからでも、現金を贈ることであり、また彼らのほうも現金を受け取るくらいなら切腹を選ぶのである」と。ほかにもシュリーマンが日本で目にしたことを細かく記録しています。

【シュリーマン展ブログ07】

考古美術室 T 

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