ブログ布留川のほとりから

縄文時代の講座と展示

2014年09月18日 (木)

20140918_02 20140918_01 3階の考古美術展示室内の東日本大震災復興支援展「みちのくの郷土玩具と出土品」では、7月から岩手県大船渡市・陸前高田市と、福島県浪江町の縄文時代の遺物を展示しています。
 岩手県の三陸海岸沿岸は現在も国内有数の漁業基地ですが、その歴史は縄文時代まで遡ります。約2000年前の縄文時代の終わりには、鹿の角や骨を使ってこの地方独特の形の銛頭を作り、大型の魚を獲っていました。その銛頭も展示しています。長さが10cm以上ある大型品です。
 福島県浪江町は、海岸線は約6kmですが内陸側が広く、南北20km、東西30㎞もあります。青緑色の地に馬の絵を描く、相馬焼が有名です。請戸川と高瀬川のふたつの川沿いに、縄文時代から古代にいたる多くの遺跡があります。人々が何千年にもわたって、この地で暮らしを営んできたことがわかります。町内5箇所の縄文遺跡の出土品を展示しています。
 9月22日の月曜日には、松田真一(当館特別顧問)による連続講座「木と縄文人 - 森林資源に育まれた日本列島の先史文化」の2回目「研ぎ澄まされた造形美 ―木工と漆工の匠―」を開催します。講座にお越し頂き、あわせて東北の縄文文化にも触れて頂けると幸いです。

考古美術室 F 

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