各種イベント

2022年度マンデートーク



月曜日の午後、テーマごとに学芸員が常設展示室を解説します。学芸員が研究する専門分野のお話から、毎週新たな発見があるかもしれません。

また、マンデートークでは1回参加するごとにスタンプカードに1つスタンプを押し、参加回数に応じて素敵な記念品を贈呈します。
ぜひご参加ください。

 

開催日:2022年4月4日(月)~2023年3月27日(月)までの月曜日 ※祝日、年末年始、7月26日~8月31日を除く。
時間:午後1時15分~1時35分 
場所:常設展示室の各コーナー
※当日の開催場所はチラシまたは受付にてご確認ください。
参加費:入館料のみ必要

 

【開催内容】

第1回

2022年4月4日(月)午後1時15分~1時35分
霊鳥ガルーダ」 荒田 恵 学芸員
古代インドの神話やインド二大叙事詩「マハーバーラタ」と「ラーマーヤナ」に登場する霊鳥ガルーダについて、当館の資料を紹介しながらお話しします。

第2回

2022年4月11日(月)午後1時15分~1時35分
「装飾大刀の世界」 日野 宏 学芸員
古墳時代後期、大刀が木装から金や銀、金銅などで飾られた首長の権威を示す立派なものへと変化します。当館では現在、完存する双龍環頭大刀が展示中です。その構造や装飾大刀の種類や変遷について解説します。

第3回

2022年4月18日(月)午後1時15分~1時35分
「セルジュク朝の繁栄―ペルシア陶器の美③」 巽 善信 学芸員
セルジュク朝(11~12世紀)になると社会は安定し発展します。それに伴いペルシア陶器も発達し、最盛期を迎えます。展示品を通してその変化と巧みさを解説します。

第4回

2022年4月25日(月)午後1時15分~1時35分
「五月人形に見る鎌倉殿と武者の華麗な「武者振(むしゃぶり)」」 幡鎌 真理 学芸員
10世紀頃から武官の衰退に伴って武者が台頭します。武具も騎馬戦に適した形式に改造され、源平期から鎌倉時代が最も華麗な大鎧姿といわれます。五月人形を題材に、鎧兜を着用した姿「武者振」を解説いたします。

第5回

2022年5月2日(月)午後1時15分~1時35分
「日本の装身具」 藤原 郁代 学芸員
日本列島で暮らした人々は、旧石器時代からすでに装身具を身につけていました。縄文時代には腕輪や首飾り、髪飾りと、現代と変わらない各種装身具が出そろい、古墳時代には金属を使った豪華な装身具が王者の身を飾りました。ところがその後、日本の装身具は意外な経過をたどりました。

第6回

2022年5月9日(月)午後1時15分~1時35分
「中国民間信仰の神像」 中尾 徳仁 学芸員
中国大陸や台湾では、さまざまな神様が信仰されています。例えば、『三国志演義』に登場する武将で、商売の神としてあがめられる「関羽」、航海の安全を守る女神「媽祖(まそ)」などが有名です。今回はこれらの神々の神像を紹介します。

第7回

2022年5月16日(月)午後1時15分~1時35分
「東海道と参勤交代」 乾 誠二 学芸員
江戸時代、旅には色々な苦労が伴いましたが、大名には領地と江戸を一年おきに往来する参勤交代が義務づけられていました。錦絵から当時の様子を振り返ってみます。

第8回

2022年5月23日(月)午後1時15分~1時35分
「台湾先住民の装い」 早坂 文吉 学芸員
台湾先住民(台湾現地では「台湾原住民族」と呼ばれる)の人々は、古くから地域や民族グループごとに色彩豊かな独自の民族衣装を身にまとってきました。素材や形をはじめ、民族グループによって異なるデザイン、文様などを解説します。

第9回

2022年5月30日(月)午後1時15分~1時35分
「オルメカ文明の謎」 梅谷 昭範 学芸員
メキシコにおいて今から約3000年前に栄えたオルメカ文明には、未だ解明されていない謎が多く残されています。当館で展示しているオルメカ文明の代表的な遺物である巨大な石頭像のレプリカを通じて、その謎を紹介します。

第10回

2022年6月6日(月)午後1時15分~1時35分
「インドネシアとタイのガルーダ」 荒田 恵 学芸員
イスラームが多数派を占めるインドネシアと、上座仏教が盛んなタイの国章には、古代インドの神話に登場する霊鳥ガルーダが用いられます。東南アジアのインド化について触れながら、ガルーダにまつわる両国のエピソードを紹介します。

第11回

2022年6月13日(月)午後1時15分~1時35分
「謎の仏教遺跡:熊山遺跡」 日野 宏 学芸員
奈良時代の熊山遺跡(岡山県)は頭塔(奈良市)や土塔(堺市)との類似も指摘される一辺8m、高さ3.5mの石積みの仏塔です。内部からは高さ161cmもある陶製筒形容器が出土していて、現在当館で常設展示しています。その性格や構造などについて解説します。

第12回

2022年6月20日(月)午後1時15分~1時35分
「古代オリエントのガラス」 巽 善信 学芸員
オリエントはいち早くガラスを製造したところです。展示品を通してその歴史を少しお話しします。

第13回

2022年6月27日(月)午後1時15分~1時35分
「「蚊帳の外」はイヤ」 幡鎌 真理 学芸員
かつて夏の安眠グッズだった蚊帳は、蒸し暑くなるこの季節の必需品でした。電気も薬品も使わない究極のエコロジーな感染症対策とも言えます。「蚊帳の外」という言い回しがあるほど大切だった夏の風物詩の歴史をご紹介します。

第14回

2022年7月4日(月)午後1時15分~1時35分
「古墳時代の馬具」 藤原 郁代 学芸員
古墳時代には馬具は権力者の宝物であり、古墳の主要な副葬品でした。このたび保存・修復処理を終えて、常設展示に復帰した重要美術品の馬具について解説します。

第15回

2022年7月11日(月)午後1時15分~1時35分
「日系ブラジル人の歴史」 梅谷 昭範 学芸員
1908年(明治40)に日本からブラジルへの集団移住が始まり、既に100年余りが過ぎました。現在、200万人とも推計される日系ブラジル人のルーツを辿り、その歩みを紹介します。

第16回

2022年7月25日(月)午後1時15分~1時35分
「日本の鉄道開業~開業150年その1」 乾 誠二 学芸員
今年の10月14日は鉄道開業150年です。錦絵や乗車券などから、開業に至る経緯や、当時の様子について紹介いたします。

第17回

2022年9月5日(月)午後1時15分~1時35分 ※会場:3階企画展示室
「王爺の神轎(おうやのしんきょう)」 中尾 徳仁 学芸員
王爺は台湾で、疫病をはらう神として広く信仰されています。儀礼の際はこの神轎(おみこし)に乗って町中を巡回し、地域の平安を守ります。周囲に彫られている精緻な彫刻も見所のひとつです。

第18回

2022年9月12日(月)午後1時15分~1時35分
「台湾先住民の装身具」 早坂 文吉 学芸員
台湾先住民(台湾での呼称は台湾原住民族)の人々は頭飾りやかぶと、首飾り、肩飾りなど様々な装身具を身につけます。 単におしゃれのため?魔除けのため?日本のお金が使われていた?こうした装身具を身につける目的や素材にも注目して解説します。

第19回

2022年9月26日(月)午後1時15分~1時35分 ※会場:エントランスホール
「ガムラン楽器とそのルーツ」 荒田 恵 学芸員

※今回のみ無料開催。ノースタンプデーとさせていただきます。
(展示室を見学の場合は別途入館料が必要です。)

インドネシアの諸地域では、バリ島やジャワ島を中心に合奏音楽ガムランが伝統音楽として発達しました。当館所蔵のガムラン楽器をご覧いただいてルーツを紹介するとともに、その音色をお楽しみください。
協力:天理参考館ワークショップ「バリガムラン体験講座」講師

第20回

2022年10月3日(月)午後1時15分~1時35分
「古代東アジアの塼築墓」 江 介也 学芸員
東アジアでは、粘土を焼いて造ったレンガを「塼(磚)」といい、それを用いて造ったお墓を磚築墓といいます。当館独自の磚築墓のイメージ展示を通じて、古代人の、死者やお墓に対する思いに迫ります。

第21回

2022年10月17日(月)午後1時15分~1時35分
「首長の祭儀を再現した埴輪たち」 日野 宏 学芸員
当館の常設展示場には重要文化財のあぐらをかく首長の埴輪や甲冑をつけた武人埴輪などが展示されています。これらは古墳上でどのように立て並べられていたのでしょうか。高槻市の真の継体陵とされる今城塚古墳の大王の祭儀を再現した埴輪群などから、当時の埴輪配列について考えたいと思います。

第22回

2022年10月24日(月)午後1時15分~1時35分
「古代オリエントのガラス②―吹きガラスの登場―」 巽 善信 学芸員
紀元前1世紀に吹きガラス技法が登場すると、ガラス工芸は大きく変化し、生活も一変しました。展示品を通してその変化をお伝えします。

第23回

2022年10月31日(月)午後1時15分~1時35分
「絵馬のデザイン力」 幡鎌 真理 学芸員
「絵馬」に由来する馬は運搬、農耕、戦争に使役される大切な生きものですが、重要なのは“神さまの乗り物”だったことです。神さまや神さまに近い人が乗る馬は、いかにも願いをかなえてくれるように立派に描かれます。 その他にはどのような図柄が多かったのでしょうか。「絵馬」の図柄や彩色についておはなしいたします。

第24回

2022年11月7日(月)午後1時15分~1時35分
「縄文時代の土製品 謎特集」 藤原 郁代 学芸員
縄文時代の土製品と言えば土偶が思い浮かびますが、ほかにも生き物風のものや棒状のもの、名刺みたいなものなど、いろいろあります。何なのか、どうやって使ったのか、分かっていないものが多く、「祭具」でまとめてしまっている節があります。今回は縄文時代のいろんな謎の土製品をご紹介します。

第25回

2022年11月14日(月)午後1時15分~1時35分
「北京の看板“幌子(ホァンツ)”」 中尾 徳仁 学芸員
戦前の北京ではユニークな看板が使用されました。例えば、商品をそのまま吊り下げた看板、商品の模型を使用した看板、さらに「何を扱う店か分からない看板」などもあります。これらについてご紹介します。

第26回

2022年11月21日(月)午後1時15分~1時35分
「アメリカ日系人の歴史」 梅谷 昭範 学芸員
1941年に勃発した太平洋戦争によって、アメリカとカナダに暮らしていた日系人は「敵性外国人」として多くの人々が強制的に収容所へ抑留されました。今回は展示品や様々な記録から垣間見える収容所での生活に焦点を当てて、解説をします。

第27回

2022年11月28日(月)午後1時15分~1時35分
「周年記念キップでたどる国鉄・JR~開業150年その2」 乾 誠二 学芸員
10月14日、日本の鉄道が開業して150年を迎えました。記念キップから、開業当時の様子や鉄道車両の移り変わりなど、鉄道の歴史に触れていただきます。

第28回

2022年12月5日(月)午後1時15分~1時35分
「台湾先住民の呪術の道具」 早坂 文吉 学芸員
台湾先住民のコーナーでは20世紀前半に収集された呪術に関する道具を展示しています。一部のグループにおいては呪術師は今なお存在し、展示中の道具も使用しているといいます。どんな願い、または呪いをかけるのか見てみましょう。

第29回

2022年12月12日(月)午後1時15分~1時35分
「バリガムランの変遷」 荒田 恵 学芸員 ※会場:1Fエントランスホール
バリ島には新旧合わせて20種類余りのガムランの演奏形態が現存しているといわれますが、成立年代によって3つに分類されます。その変遷と特徴を説明した後で、現代のバリガムランを代表するゴン・クビヤールの生演奏をお楽しみください。

第30回

2022年12月19日(月)午後1時15分~1時35分
古代東アジアの紋様塼」 江 介也 学芸員
古代東アジアでは、型により紋様が施された塼(レンガ)を構築材料として使用した墓がみられます。墳墓を彩るこれら紋様塼から、どのようなことがわかるか解説します。

第31回

2023年1月16日(月)午後1時15分~1時35分
杣之内火葬墓と左大臣 石上麻呂」 日野 宏 学芸員
当館3階の布留遺跡コーナーには杣之内火葬墓出土の海獣葡萄鏡が展示されていますが、この度、隣に火葬墓の模型を併設しました。この模型を使って、杣之内火葬墓の構造などをわかりやすく解説します。また、その被葬者につきまして養老元年(717)に正二位左大臣で亡くなった石上麻呂の可能性についても紹介したいと思います。

第32回

2023年1月23日(月)午後1時15分~1時35分
二度見するオリエントの焼物」 巽 善信 学芸員
造形的におもしろい焼物はオリエントに多いです。つい二度見してしまう造形であっても、そこには必ず意味はあるのです。具体的に展示品を見ながらその背景にある世界観や情念に迫りたいと思います。

第33回

2023年1月30日(月)午後1時15分~1時35分
ダイエット無用の布袋さま」 幡鎌 真理 学芸員
2023年の初午は2月5日です。伏見稲荷大社では、稲荷神が初めて降臨したとされる初午の日に因むお祭りで賑わいます。そこで授与されるのが福々しい布袋さま。太れば太るほど目出度い、細るなんてもってのほかの「七つ布袋」についてご紹介いたします。

第34回

2023年2月6日(月)午後1時15分~1時35分
装飾須恵器 謎特集」 藤原 郁代 学芸員
古墳時代に作られるようになった須恵器はシンプルな形が印象的ですが、そのシンプルな須恵器の壺に人とか動物とか、いろんな飾りを貼り付けた物があります。飾りは一体何を表しているのでしょう。

第35回

2023年2月13日(月)午後1時15分~1時35分
中秋節に使う土人形「兎児爺(トゥアルイエ)」」 中尾 徳仁 学芸員
かつて中国大陸では、中秋節(旧暦8月15日)の夜に、「兎児爺」という兎の土人形を庭に祀って月餅(げっぺい)などのご馳走を供え、皆で月を愛でました。今回はこの風習についてお話しします。

第36回

2023年2月20日(月)午後1時15分~1時35分
周年記念キップでたどる国鉄・JR ~ 開業150年その3」 乾 誠二 学芸員
昨年10月14日、日本の鉄道が開業して150年を迎えました。開業100年(1972)から現在に至るまでに発行された記念キップから、開業当時の様子や鉄道車両の移り変わりなど、鉄道の歴史をご覧いただきます。

第37回

2023年2月27日(月)午後1時15分~1時35分
メキシコ・グアテマラの多彩な織り技術」 梅谷 昭範 学芸員
中米のメキシコとグアテマラでは、据え置き型の機織り機を使わない「後帯機」という技法で、多種多様な織物がつくられてきました。今回は当地の織物資料を間近でご覧いただき、多彩な織り技法について紹介します。

第38回

2023年3月6日(月)午後1時15分~1時35分
ニューギニアの楯」 早坂 文吉 学芸員
ニューギニアの楯は芸術性が高く、世界的に見ても非常に大型の楯として知られています。ところでなぜ機動性に欠け、敵に見つかりやすい大きさ、デザインにするのでしょうか。実物資料の紹介とともにその理由をお話したいと思います。

第39回

2023年3月13日(月)午後1時15分~1時35分
ジャワのガムラン」 荒田 恵 学芸員
インドネシアでは、バリ島とジャワ島を中心にガムランが伝統音楽として発達しましたが、それぞれ違いも見られます。双方を比較しながらジャワのガムランについて紹介し、そのミニチュア人形をご覧いただきます。

第40回

2023年3月20日(月)午後1時15分~1時35分
古代東アジアの銘塼」 江 介也 学芸員
古代東アジアでは、銘(文字・文章)を型で押した塼(レンガ)を構築材料として使用した墓がみられます。どのような内容の銘が何のために墓塼に施されたのでしょうか。

第41回

2023年3月27日(月)午後1時15分~1時35分
物部氏の武装-布留遺跡出土の刀剣装具-」 日野 宏 学芸員(最終講)
日本最古の神社とされる石上神宮を古くから祭ってきた物部氏は、軍事氏族としての性格も持っていました。そのことを裏付けるように、布留遺跡からは全国でも最多の刀や剣の装具が出土しています。これらは長期の整理作業を終え、再び布留遺跡コーナーに戻ってきました。展示品を通して物部氏の実態に迫りたいと思います。

チラシ(pdfファイル.サイズ501KB)

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