常設展

世界の生活文化

1 北の大地が育む手技 -アイヌ-

01_09北海道の先住民族であるアイヌ(アイヌ語で人間を意味する)の人々は北海道、クリル(千島列島)、サハリン(樺太:からふと)はもちろんのこと、かつては北はカムチャツカ半島から中国大陸部のアムール川河口域、南は日本の東北北部辺までの広大な地域を生活・活動圏としていたと考えられている。 北の海・大地の厳しさと恵みの中に人々は神々(カムイ)の存在を見い出し、自然と共に生きる知恵を育(はぐく)み伝えてきた。そのかたちのひとつが丹誠込めてつくられる様々な民具に結実している。儀礼用の着物や彫刻を施した道具類からは女性・男性それぞれの伝統的な手仕事の技、また家宝・宝器として大切に扱われてきた儀礼用の漆器や宝刀などからはかつての盛んな交易の歴史の一端にふれていただく。111点展示。
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