学芸員

考古美術室

名前
江 介也 GOH Yoshimata
所属
考古美術室
担当
中国
専門分野
東アジア考古学・東アジア関係史
所属学会
日本中国考古学会・文化史学会・東アジア近代史学会
主な実績
  • 「江南地域六朝墓における副葬品配置 ―埋葬空間の機能構成―」森浩一編『同志社大学考古学シリーズⅥ 考古学と信仰』同志社大学考古学シリーズ刊行会 1994年
  • 「北周墓の構造とその型式」文化史学会『文化史学』第54号 1998年
  • 「古代東アジアの熨斗」同志社大学文化学会『文化學年報 森浩一先生退職記念論文集』第48輯 1999年
  • 「東晋南北朝墓にみる合葬の諸様相 ―墓誌複数出土墓を中心に―」森浩一・松藤和人編『考古学に学ぶ―遺構と遺物―』同志社大学考古学シリーズ刊行会 1999年
  • 「東アジアにおける複室墓の分布と変遷―三~六世紀を中心に―」文化史学会『文化史学』第57号 2001年
  • 「西寧市青海省磚瓦廠墓の基礎的考察―東晋十六国期における広域文化動態―」『中国・青海省におけるシルクロードの研究』なら・シルクロード学研究センター 2002年
  • 「中国西北地域の囲いをもつ墓地―塋圏・塋院小考―」シルクロード学研究センター『シルクロード学研究叢書6 』2002年
  • 「古代東アジアにおける環状バネ鋏の系譜」松藤和人編『考古学に学ぶⅡ』同志社大学考古学シリーズ刊行会2003年
  • 「魏晋南北朝墓の分類と地域性・文化圏 ―東アジアにおける墓制諸要素の動態把握のための基礎作業として―」韓国・忠清文化財研究院編『東亜考古論壇』創刊号 2005年
  • 「長江下流域六朝墓制と東アジア ―埋葬主体部を中心に―」山本謙治編『魏晋南北朝時代の環東海地域における南朝文化伝播の諸相と伝播経路に関する基礎研究』2006年
  • 「魏晋南北朝墓の分類と型式組成 ―南方地区を中心に―」日本中国考古学会『中国考古学』第6号 2006年
  • 「東アジアにおける横穴式埋葬主体部の排水溝について」松藤和人編『考古学に学ぶⅢ』同志社大学考古学シリーズ刊行会 2007年
  • 「古代東アジアの熨斗と環状バネ鋏 ―編年と伝播・受容形態―」韓国・釜山大学校博物館『日韓古墳・三国時代の年代観Ⅱ』2007年
  • (共著)「中国青海湟中画像塼墓の発見とその意義」文化史学会『文化史学』第64号 2008年 (※劉春誠氏より現地資料の提供を受け江執筆)
  • 「六朝墓画像塼の変遷と地域性 ―江西地域の紋様塼を中心に―」日本中国考古学会『中国考古学』第10号 2010年
  • 「四獣首形鮮卑飾牌系譜考 ―アジア広域文化交流の一例として―」松藤和人編『考古学は何を語れるか』同志社大学考古学シリーズ刊行会 2010年
  • 「東アジアの鋏 ―用途・表象・ジェンダー副葬―」日本中国考古学会『中国考古学』第12号 2012年
  • 「南京地域六朝墓の画像塼 ―その変遷・地域性と六朝期の墳墓観―」文化史学会『文化史学』第69号 2013年
  • 「河西地区魏晋墓の墓門上装飾塼壁(照墻)と墳墓観・他界観 ―敦煌佛爺廟湾西晋装飾墓を中心に―」松藤和人編『森浩一先生追悼論集』同志社大学考古学シリーズ刊行会 2015年
  • 「青海省平安窯房画像塼(磚)墓考 ―墓中に表された中国的仏教世界観―」文化史学会『文化史学』第71号 2015年
  • 「曹魏武帝(曹操)薄葬略考―後漢魏晋南北朝墓制史における高陵―」『実証の考古学―松藤和人先生退職記念論文集』同志社大学考古学研究室編 2018年
  • 「朝鮮半島における鋏の変遷とその歴史的背景・意義 ―附・日中鋏編年補訂―」『学術財研究』第1集 2019年
  • 「浙江地域六朝墓の画像塼(磚)と墳墓観 ―その変遷と地域性―」『中国考古学』第19号 2019年
メッセージ
天理参考館で、ワクワク・ドキドキいっぱいの探検・感動体験してみませんか。
ここには世界各地の実に多様な、見たこともない美しいもの、様々な技巧を凝らした人類の英知の産物、ある時代ある地域に生きた人々の息吹・こころを実感できるものがたくさん展示されています。
創作活動にたずさわる人にとっては、思いがけないインスピレーションが得られる場となるかもしれません。
三階の世界の考古美術の展示では、私が担当する中国大陸の考古資料(新石器時代~唐時代)と、その他の地域の展示資料をよくよく見比べてみてください。世界の人々が何らかの形で互いにつながりをもって、影響を与え合い、工夫して、それぞれの特色ある地域文化・民族文化を紡いできたことが見えてくるのではないでしょうか。
【学生のみなさん・教育関係の方々へ】
現代の世界では、第二次世界大戦後の平和の枠組みが崩壊し大きく変化しています。紛争・文化摩擦の原因を直視し解決への道を見出すためにも、平和と友好が重んじられる世界を創っていくためにも、他民族・他国家・他地域の歴史と文化に対する正確で多角的な理解とリスペクトが今こそ必要です。そのキーワードとも言える「多文化共生」や「異文化コミュニケーション」実践のための基礎知識・体験を手近なところで得られるのが、世界各地の物質文化資料(考古資料・民俗資料など)を広範に収集・保存・研究し展示している当館・天理参考館です。是非とも学びの場として活用していただきたいと思います。
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