ブログ布留川のほとりから

ウォークイベント 廃線跡を歩く まもなく申込開始!

2023年04月10日 (月)

第92回企画展「近鉄電車展Ⅱ-大和ゆかりの路線100年-」がまもなく開幕いたします。その開幕と同日の12日午前9時30分より、ウォークイベントの申込受付が開始されます。

 

これは、昭和初期に新王寺と桜井の間を走行していた大和(やまと)鉄道の路線を実際に歩いてたどってみようというイベントです。

 

明治時代に奈良県内の鉄道網整備が進みましたが、当時まだ大和盆地の中心を横断する路線はありませんでした。これに危機感を抱いた田原本町など中和地域の人たちが、新線の建設を目指します。明治45年に田原本鉄道(大正6年に大和鉄道に変更)を設立し、大正4年に着工しました。大正7年に蒸気機関車で新王寺駅と田原本駅(現:西田原本駅)間の6駅で開通します。これが現在も残る近鉄田原本線です。5年後にはさらに桜井まで延伸しましたが、残念ながら戦時中に休止し、昭和33年に田原本から桜井までは廃線となりました。

 

田原本駅と西田原本駅が近いながら離れた場所に位置するのは、大和鉄道と大阪電気軌道(現:近畿日本鉄道)という別々の会社が運営する路線だったからです。一連の経緯については企画展図録をご参照ください。

 

今は県道になったところや、線路跡を転用した一車線道路などをたどりながら、ポイント毎に学芸員が解説いたします。みなさま、どうぞ奮ってご参加ください。

 

詳細・申し込みについては、企画展ページをご覧下さい。

 

当時の味間駅跡

 

第92回企画展ブログ3】

日本民俗室 H 

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