天理参考館
TENRI SANKOKAN MUSEUM

参考館セレクション

世界の生活文化ろうそく屋の商店看板“蝋舗幌子”(ろうそくやのしょうてんかんばん“ラープホァンズ”)

l_chi_kanban_rosokuya

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地域:中国 北京 1930年代 木彫彩色 長95.0cm
資料番号:30474

展示中 1-3

「幌子」は商品の模型や画、象徴的な作り物によって商う商品を示す看板です。幌子の中には商う商品をすぐには思い描けない判じもののような看板も含まれていますが、本例は蝋燭の模型を5本横に連ねた、一見して蝋燭屋と分かる看板です。赤い蝋燭は吉事用です。蝋燭の模型の下に木彫の魚が、その下には赤い布が結わわれています。魚はその発音が「裕」又は「餘」に通じ、豊富を意味する吉祥の図柄です。赤い布は、お客へは歓迎慶祝の、店舗においては禍を除き喜びを招く意味があるとされています。幌子はほとんどが赤い布と吉祥を意味する動植物の絵や彫刻物によって装飾されています。