天理参考館
TENRI SANKOKAN MUSEUM

参考館セレクション

世界の生活文化ヒンズー教神像=ガネーシャ座像(ひんずーきょうしんぞう がねーしゃざぞう)

インド
伝/18世紀
高26.5㎝ 石彫り彩色
資料番号:7587

展示中 1-0

象の頭をし、腕は4本、太鼓腹でユーモラスな姿をしたヒンズー教の神さま、ガネーシャの座像です。世界の破壊を司るといわれるシヴァの息子であり、ガネーシャはインド全国で広く親しまれている神さまです。日本でも民族雑貨屋、インド料理屋などで、この神さまの姿を目にする機会があるかも知れません。障害・災厄を除去する神、智慧と学問の神、近年では商売繁盛の神として、その御利益は非常に多岐に亘ります。
インドの神さまはヴァーハナと呼ばれる動物の乗り物に乗りますが、ガネーシャは自分よりも小さなネズミを乗り物とし、器用に操るといいます。
ところで、どうして象の頭をした神さまなのか。ガネーシャ誕生には以下のような神話が残されています。

シヴァの妻、パールヴァティーは自分の身体の垢(あか)で男の像を形作り、そこへ命を吹き込みガネーシャを誕生させた。早速、沐浴の際の見張り、門番として、ガネーシャに命令を下した。そこへ家へ帰ってきたシヴァだが、当然見知らぬ者であるガネーシャと押し問答になり、シヴァはガネーシャの首を切り落とした。それを知ったパールヴァティーは激怒し、困ったシヴァは、部下に命令を出し、最初に出逢った生き物の首を持ってくるように命じた。部下が最初に出逢ったのは片方の牙が折れた象であった。頭が象として生き返ったガネーシャは、シヴァファミリーの長男として即位することになったのである。
(参考:長谷川明1987年『インド神話入門』新潮社 他)

インドでは今なおこうした不思議な神話伝承がところどころで語り継がれています。