ブログ布留川のほとりから

筆跡鑑定

2015年05月07日 (木)

20150507-01

ヘンゼル氏から同館文書部門の研究員で、シュリーマンの手記を専門とするユンカー氏を紹介していただきました。当館が所蔵するティリンス原画を説明すると、ユンカー氏はシュリーマンのことを饒舌に語ってくれました。素晴らしく有意義な時間でした。私たちは原画に描かれている文字の筆跡鑑定をユンカー氏に依頼しました。

 

帰国後にユンカー氏から調査報告書が送られてきました。それによりますと、同館文書部門にあるシュリーマンの直筆による文書との比較調査を行って下さったようです。その結果、ティリンス原画の28枚中11枚に書かれている文字は、シュリーマンによるものである可能性が非常に高いと判明したのです。

 

昨年11月26日に記者発表しました。翌日の新聞にシュリーマン直筆の原画が天理で発見されたと掲載されたことは記憶にも新しいと思います。
【シュリーマン展ブログ12】

考古美術室 T 

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