ブログ布留川のほとりから

ドイツ国立博物館へ行く

2015年04月30日 (木)

20150430-012008年9月、ドイツに渡航しました。桑原節子氏を通してドイツ国立博物館群の1つである先史・原史博物館を訪ねたのです。当時はベルリンのシャルロッテンブルク宮殿にありました。館長代理だったヘンゼル氏から丁寧な説明を受けました。
トロイ出土遺物でも、もっとも有名なのが「プリアモスの財宝」です。黄金の品々を含むもので、シュリーマンがこれこそがトロイの王プリアモスのものだと言った遺物です。その「プリアモスの財宝」はベルリンに保管されていたのですが、1945年に侵攻したソ連軍により持ち去られたまま行方不明となっていました。1993年にようやくロシア政府は「プリアモスの財宝」がモスクワにあり、プーシキン美術館に保管されていたことを公式に認めました。現在はプーシキン美術館で展示されています。しかし、すべてのトロイ遺物が持ち去られたわけではありません。ベルリンが再建される中で、少しずつ発見される土器片はそのたびに同館に収蔵されたのでした。

【シュリーマン展ブログ11】

考古美術室 T 

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