ブログ布留川のほとりから

トロイからティリンスへ

2015年04月16日 (木)

20150416-0149才(1871年) の時、ヒサルルクの丘で念願のトロイ発掘調査を開始します。この時、47才で再婚したソフィアも同行しました。ホメロスに描かれていることは絵空事でしかないと多くの人が思っていました。シュリーマンは発掘する前にこのようなことを言っています。
「トロイ平野を訪れた多くの学者が、古代の都市であった場所について彼らなりの結論に達した者もいる。しかし、彼らの主張はただの空論だ・・・。私の他には、誰一人としてこの問題を自らの行動によって解決しようとした者はいないのだ。トロイが実在しなかったと証明されてしまったとしても、学界がこの問題を否定的にではあっても解決したことを評価してくれるならば、私はこのうえもなく幸福に感じるだろう。」
ホメロスのトロイにあたる遺跡が存在することを示した瞬間でありました。その後、54才(1876年)の時にギリシアにあるミケーネの発掘をしています。そして62才(1884年)にはミケーネ遺跡に近いティリンス遺跡を発掘するのですが、この時はすでにシュリーマンは押しも押されもせぬ大考古学者となっていました。

【シュリーマン展ブログ09】

考古美術室 T 

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