天理参考館
TENRI SANKOKAN MUSEUM

参考館セレクション

世界の考古美術鍍金方格規矩四神鏡(ときんほうかくきくししんきょう)

a_chi_tokinhokaku

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中国 前漢 1世紀
径21.4cm 青銅鍍金
資料番号:中663

展示中 3-16

鏡といっても、ものを映す面はこの裏側で、写真に見えているのは背です。正方形の区画(方格)と、定規(規)のような「T」字形・「L」字形、コンパス(矩)のような「V」字形を並べることから、方格規矩鏡と呼ばれます。方格の内側には「子・丑・寅(ね・うし・とら)」などの十二支の字が並んでいます。また方格の外側には、規矩文とともに、四神(玄武・朱雀・青龍・白虎)を中心とするさまざまな動物文様が描かれています。中国には「天円地方」と呼ばれる宇宙観がありますが、鏡の円形とその中の方格、定規とコンパス、そして方角を表す十二支や四神、これらが一体となってその宇宙観を表現しているのだと考えられます。金メッキをした鏡の中でも、大きさ・保存状態とも、ほかに例を見ない優品です。