特別展・企画展

スポット展示 「五月人形飾り(ごがつにんぎょうかざり)」


 今回は段飾りと台飾りの五月人形を展示しました。それぞれ京都と奈良からご寄贈を受けた資料です。段飾りは大正11年生まれの男児の初節句に製作された五月人形で圧巻です。鎧下の直垂(ひたたれ)姿の応神天皇(おうじんてんのう)と武内宿禰(たけのうちのすくね)、旗持ち従者を配する三人飾りです。関西では京都を中心に五月飾りも概して上品で温和な趣があり、人形は静的で色白端正な佇まいをしています。これに対して関東は鍾馗や金太郎など躍動感に富んだ勇士に人気があります。江戸時代には「十人が九人鍾馗か金太郎」という川柳もあります。馬だけでなく虎を飾りに添えるのも関西の特徴です。“虎は千里を駆けて千里を戻る”と言われ、男児の逞しい成長を望んで飾られるのです。
 近年の五月飾りは鎧飾りが主流で、人形は金太郎や桃太郎を別にすればあまり見かけられなくなりました。みなさんのご家庭ではどのような五月人形を飾られましたでしょうか?

 ◆会期:2008(平成20)年4月16日(水)~5月12日(月)
 ◆会場:2階展示室 むかしの道具エリア 日本民家ステージ内

 

 

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