ブログ布留川のほとりから

講演会「イスラエルの考古学―過去と現在―」を開催しました

2016年06月28日 (火)

桑原教授の講演風景

桑原教授の講演風景

天理大学桑原教授によります講演会「イスラエルの考古学―過去と現在―」を開催しました。教授はイスラエル考古学が成し得た成果を順序立てて説明され、受講者はたいへん有意義な時間を過ごしました。

イスラエルなどで近代考古学の手法を確立したフランダース・ペトリーに師事したのは濱田耕作で、彼がその手法を日本に持ち込みました。大規模な発掘事業を経験したことがなかった日本が参考にしたのが、分業体制が整ったイスラエル方式でした。

しかし、日本も影響を受けてばかりではありません。日本隊が行ったテル・ゼロールの発掘は宗教にとらわれない客観的なもので、この影響を受けたイスラエル考古学者が、宗教にとらわれない客観的な考古学手法を培いました。これがテル・アビブ大学の学風となったのです。

興味深いお話に時間はすぐに経ちました。
スポット展「イスラエルのテル・ゼロール遺跡」関連講演会のシリーズ最終回は9月17日(土)、天理大学橋本准教授によります講演です。ぜひご来館ください。

考古美術室 YT 

ページの先頭へ