ブログ布留川のほとりから

祇園祭

2015年06月04日 (木)

祇園祭鯉山のタペストリー

祇園祭鯉山のタペストリー

トロイ戦争は実は日本にも来ていました。それは日本三大祭りの1つ、祇園祭にもあります。ご存知でしたか?16世紀頃に、ホメロスの叙事詩「イリアス」に描かれたトロイ戦争の場面を描いたタペストリーがベルギーで5枚製作されました。南蛮貿易でその5枚は日本にもたらされたのです。江戸幕府に献上され、加賀藩にも分けられたようです。その後の経緯は不明ですが、残りの3枚は江戸時代後期に京都の巻物問屋から売りに出されました。そこで京都や長浜の町衆が購入しました。売買証文が残っているものもあります。

19世紀に入ってからのことです。これを裁断して山鉾の懸装品となったのです。有名なのは鯉山で、「トロイの王プリアモスと王妃ヘカペーの祈り」が織り出されています。鶏鉾、霰天神山そして長浜曳山祭の鳳凰山には、「トロイ王ヘクトルと妃アンドロマケー、息子アスチュアナクスの別れ」が織り込まれた同じ一枚のタペストリーから切断されたものが使われています。また白楽天山と大津祭月宮殿山・龍門滝山には、「トロイ陥落図」を織り込まれた一枚のタペストリーを切断したものが使われています。もし、機会があればご覧下さい。

また、6月8日(月)午後2時より関連講演会「トロイ戦争図の東漸-祇園祭-」を開催いたします。ぜひご参加ください。

【シュリーマン展ブログ16】

考古美術室 T 

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