常設展

世界の生活文化

12 庶民のくらし ー日本ー

12南北に長い日本列島ではそれぞれの環境に即した地方色豊かな暮らしが息づいている。その精神的な支柱の一つに信仰があろう。信仰は人の誕生から死にいたるまではもちろん、祭礼・年中行事や農業・漁業・商業といった生業(なりわい)など、暮らし全体と不可分の関係にあり、その中で「祈り」は日々の安らぎ・無事・繁栄を望み、けがれ・災いからの解放を願う最も基本的な行為といえるだろう。
また生活にゆとり・潤いを与える「遊び」の源流にはこの祈りの要素が時の流れとともに変容してきたものも多い。ここでは祈願奉納品や芸能芝居の人形、郷土玩具などから祈りと遊びの諸相をたずね、さらには着物・食器・家具調度や農具・看板などの生活用具から庶民の暮らしぶりを概観し、これまでの、現在の、そしてこれからの暮らしに想いをはせていただきたい。267点展示。
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